死別について(2)
大切な人を亡くした悲しみはとてつもなく大きいでしょう。その悲しみや寂しさは決して癒えることはないし、代わりになる人はいません。
人は心に傷を負ってその暗闇から抜ける事が出来ない時、人のかけた些細な言葉に傷つきます。
それは心の傷を刺激し、また痛み出すでしょう。私もそうだったからよく分かります。
前向きになれと言われてもそんな簡単にできないから苦しんでいるんですよね?
今も苦しいのにそんな苦しみから抜ける事が出来ない自分がもどかしい、そんな苦しさを周りは分かってくれません。
あなたはそんな周囲の人にいらだちを覚えるでしょう。
傷ついてる私を傷つけないように配慮してと。
確かにそうかもしれません、でも分からないんですよ他の人には。
それぞれが違う人間である限り、他の人がどういう状態なのか、心の傷が癒えるのにどのくらいかかるのか、どういう言葉があなたを傷つけるのか分からないのです。自分が同じ状態な訳じゃないんですから。
どういうことを言われると傷つくのかは伝えなければ分かりません。
傷ついた事について話題にさえ出して欲しくないのならそう伝えるべきです。励ましの言葉さえ苦痛ならそう伝えなければ相手には分かりません。
察しろと言われても周囲の人には無理な話です。
でもかけられた言葉があなたを傷つけるつもりで言っていないのはわかりますよね?
例えその言葉があなたを傷つけたとしても、その裏側にある愛情に目を向けるべきです。
傷ついたからといって人を責めるのは自分本位じゃないですか?
日本人は世界的に見ても真面目な人種です。
ネガティブになるのは物事を真面目に考えすぎるからです。
ネガティブから抜け出せなくなっているのは、ポジティブになれないダメな自分を許せないから。
心が傷ついているわけではありません。
ただ自分の理想とする自分になれない事で、自分のプライドが傷ついているだけです。
あなたを傷つけているのは他の人ではありません。あなたを傷つけているのはあなた自身。あなたの中の自分を否定する気持ちです。
別にダメだっていいじゃないですか。ダメな部分があったって、別に他の誰かが困るわけじゃない。
本人がそんな自分が嫌だと思っているだけ、受け取り方が否定的なだけです。
私も昔は自分を否定していました。自分の事が嫌いでした。
でもそんな後ろ向きな考え方の自分は嫌だった、周囲を幸せにするくらい前向きになりたかった。
どうせ辛くても生きていかなければならないのなら、不幸なことを嘆く人生じゃなくて幸せな人生を送りたいじゃないですか。
だから最初は暗示でもいいから無理やり自分の気分が上がるようにしました。
まずは作り笑いでもいい、口角をあげてニコニコすること。
知ってますか?笑ってると脳も勘違いするんですよ、自分が幸せだって。
次は自分を褒めてあげること。
些細なことでもいいんです、今日頑張って1日過ごせたよねでも。辛いけど今日1日頑張ったね偉いね私って。(*-ω-)ヾ(・ω・*)ナデナデ
ポジティブになれないなら、最初は無理やりにでもポジティブな言葉を使うようにしてみましょう。
不思議なもので目で耳でそういう言葉を繰り返し見たり聞いたりしていると、自分の中に浸透していきます。そしてそれがやがて潜在意識に入っていくのです。
大事なのは出来なくても「まあいいか。何とかなる」の精神です。
次は1日1個でいいから良かったことを探しましょう。今日食べた〇〇が美味しかったでもいいし、人に優しい言葉をかけてもらったでもいい。どんな事でも良いんです。
そして寝る前には良かったことを思い出すようにして眠りにつきます。
寝る前どういう気持ちなのかは大切なんですよ、眠っている間の心の状態に影響しますから。
不思議なもので幸せを見つけるように毎日していれば、良いことに目を向ける習慣がつきます。
エンジェルナンバーを探して歩いていればよく目につくようになるのと同じです。
前から変わらずあったものでも人は注視しないと見えません。
悪い事を見つけようとすれば悪い事が、良いことを見つけようとすれば良い事に目が向くものです。
前は気にも止めなかったものが意識を向けるだけで目につくようになります。
そういう事を毎日繰り返して習慣化してしまえば、次第に落ち込んでも自分で立ち直れるようになります。
今書いた方法は私が変われたんですから誰でも出来ると思います。
どれくらい時間がかかるかは個人差がありますが、続けていれば効果はあるはずです。
他には実際に乗り越えて前向きになった人の著書も参考になるでしょう。インターネットでそういう人の書いているブログを見るのもいいと思います。
こうなりたいなという憧れる人の真似から始めるのも良いでしょう。良いと思った事はどんどんやってみてください。
人は同じように見えても日々変われる生き物です。
もし変わりたいのなら実行してみて下さい。
どうかあなたの人生が光で満たされますように。